今回は瀬尾まいこさん著書、【そして、バトンは渡された】を読みました。
目次
著者
著者は瀬尾まいこさん。
中学校の教師として働きながら、執筆活動をしていたそう。
教師をしながらの執筆活動はなかなかハードです。すごいです。
作風は温かみがあるものが多く、人と人の繋がりを強く描いている作品が多いです。
あらすじ
優子は幼い頃に母親を亡くし、その後は父と継母との三人暮らし。
しかし、父親の海外赴任をきっかけに、継母との二人暮らしが始まる。
血の繋がらない実の親子ではない二人。
自由奔放な継母はその後再婚し、そして離婚。
そしてまた再婚。
大人の都合に振り回せれながら、さまざまな親と触れ合っていく優子。
しかし、それぞれの親にそれぞれの優子への愛があった。
優子は高校を卒業し、結婚相手を見つけていく。
様々な親の愛を受けながら育てられた優子が新たな伴侶を持つとき…。
感想
愛のかたちについて考えられる作品でした。
世の中にはいろんな愛のかたちがありますが、本作では親子の愛について書かれています。
実の親子ではなくても、子供に愛を受け渡すことができる。
ただ、それは簡単なことではありません。
簡単ではないからこそ、親は模索し、自分なりの表現で子供に愛を伝えていきます。
それは言葉であったり、行動であったり人それぞれです。
上手くいかなくても、不器用なりでも愛を自分のかたちで伝えていく、親の姿に感動するものがありました。
実の親ではないからこそ、伝えられる愛のかたちもあるのかな、なんても思いました。
読んでいて心が温かくなる作品です。ぜひ手に取ってみてください。
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