本日4月3日月曜日、新年度開始です。
1年も早く、もう4月、1年の4分の1が過ぎてしまったようです…。
思い出す16年前の4月
この4月になると思い出す出来事がいくつかあります。
始まりの月。別れの3月から出会いの4月。新しいこと尽くめのこの月。
思い出すのは今から16年前の18歳の4月。
この年に僕は生まれ育った長野から岐阜に引っ越していきました。高校から専門学校へ入学するため。
叔父のトラックに家具や家電を載せ、中央道を走り抜けてきました。
父、母、叔父、僕の4人で移動してきたトラックの中。その時の心境は意外にも落ち着いていました。
これから始めてのひとり暮らし、慣れない土地、知り合いはゼロ、専門学校デビュー。
たくさんの不安がある中でも、楽観的だった僕はなんとかなるだろうと思っていました。
岐阜に着いて、これから住むことになるアパートへ。大家さんに挨拶をし、荷物の搬入が始まりました。
当時はここは専門学校の3年間だけ住むと思っていましたが、まさか15年間住むことになるとは、この時の僕は思いもしませんでした笑
脳裏に残るシーン
今でも覚えているシーンが2つあります。
一つはフローリングの床にカーペットを敷く瞬間。
何気ない光景ですが、その敷く瞬間にふと、次このフローリングを見る時はいつなんだろうと感じたのです。
次、このフローリングを見る瞬間、それはつまり引っ越すとき。
一瞬でカーペットに隠れていく、フローリングを床を見ながら、次見る時はこの部屋を出るとき。
その時までに僕自身どう変わっているんだろうと、思っていたのを今でも鮮明に覚えています。
二つ目は荷物の搬入が終わり、僕を残して父、母、叔父を載せたトラックがアパートの駐車場を出て、姿が見えなくなる瞬間です。
その瞬間が訪れるまでは、家族と普通に会話をしており、何も感じてなかったのですが、トラックが見えなくなり、静まりかえる部屋に一人になったときに、急に本当に一人になったんだと実感したのです。
これからは全部一人でやらないといけない、家のこと、学校のこと、その他いろいろ全部。
今までは親のサポートがあって何も苦労なく過ごしていた。でも、これからは一人でやっていかないといけない。
そんな当たり前のことが、その瞬間に急に現実の世界に叩きつけられたような感覚でした。
周りには知らない土地でどこに何があるかもわからない、友人もいない。ただ一人。学校が始まるまでの数日は本当に孤独でした。
そんな数日の間に岐阜の道三まつりがあり、神輿を担いで練り歩く音が聞こえてきたのをよく覚えています。
4月の道三まつりの音を聞くと、いつでもあの孤独だった時の僕を思い出します。
あれからもう16年。
長野で育ったのは18年、そして岐阜は16年目に…。いよいよ追いつくペースです。そしてこれは確実に抜いてく数字。
ここで親友を作り、就職し、結婚し、家を建て。当時の僕では到底想像できなかった現実に今います。
これからもここで生きていく。
この節目の月に、過去の思い出とこれからの人生をふと考えた一日。
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